で、「お立ち台」で撮影した、煙モクモクの「安芸」。やっぱり感激しましたねえ。これで本望、と思ったのは、まぎれもない事実であります。
これで撮影はほぼ終了。安登発16時52分のDCで糸崎へ。途中、竹原で交換の623レを牽引するC59164を一枚撮ったところでフィルムもおしまい。糸崎着は18時01分でもう真っ暗だから、機関区を見学するわけにもいかず、なんと2時22分発の急行「阿蘇」を待つあいだは、駅舎のベンチでまどろみ、625レの発車(22時33分)や、上りの「音戸1号」(0時50分発)、「音戸2号」(1時42分発)の到着は眺めるばかりだった、というのが、いま考えると、なんともかわいいですな。
ちなみに「阿蘇」は翌朝9時54分に名古屋終着。名古屋で後から来る「霧島・高千穂」に乗り換えて、東京には15時56分に戻っている。なぜ最初から「霧島・高千穂」を選ばなかったのかというと、寒いし、もう眠くて眠くてたまらなく、3時34分の糸崎発車まで待てなかったからだ。
これが「よんさんとう」の前だったら、「霧島」と「高千穂」は別々に運行されており、行きは「霧島」の広島到着が2時58分、帰りも「霧島」の糸崎発は2時27分。夜行で動く鉄道愛好家にとって、すでに不便な時代に突入していたことが分かる。
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