中坊と汽車 総武本線2

次に総武本線を訪れたのは、翌1969年の3月。だいぶ撮影にも慣れてきたので、こんどは八街―日向間で走行写真を撮ろうというのである。

 まず狙うは八街着発8時47分の上り326レ。始発にちかい電車を乗り継げばなんとか間に合うのだが、今回は急行「犬吠1号」に乗ってみたく、 親と交渉の結果、片道急行券代金100円をゲットすることに成功。
 八街着は8時09分だ。ちなみに当時はフィルムがもったいなかったから、急行車輛は撮影せず、ネガの1枚目は言うまでもなくC57の牽引する、朝日に輝く326レの雄姿である。

 そのあとは、日向方向へ歩いて、下り323レ、上り328レ、下り325レ、あるいは貨物列車を撮り、日向発13時38分のDCで佐倉へ。

左)八街-日向間。C57の牽く上り326レ。1969年3月
下)総武本線にはハチロクの牽く貨物列車が一往復あった。1969年3月


また機関区周辺でしばし撮影し、贅沢にもC5785の牽く16時10分発の330レに乗車して帰路についたのである。

 もちろん帰りは千葉からは総武線普通電車で1時間半強の旅。千葉を発車した電車の車窓から、いま乗ってきた列車の先頭につくC57の姿を目に焼き付けた。





上)八街-日向間。上り328レ。1969年3月
右)帰りはC57牽引の列車に乗って千葉駅に向かう。1969年3月

平のこと   呉線   八高線・川越線
北海道の旅の途中で