1976 中国の旅

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上海に着いた夜、ホテルの窓から見下ろす街路には、夜更けまで人通りが絶えなかった。ここが、かつて「東洋の魔都」と呼ばれた場所であることを思いだす。
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公園から流れてくる音楽に目覚め、同じ場所を見下ろすと、そこには相貌をすっかり変えた朝の都市があった。
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並木道。トロリーバス。自転車。太極拳の練習をする人々。この都市は、一日中人間の息吹にあふれている。
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もうしばらくすると、ぎらぎらと照りつける夏の陽光が、あたりいちめんを同じような白さで覆ってしまう。この時間、この場所からだけ見える光と影のフォルム。
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早朝の通りには、まだ車が少ない。おそるべき数の自転車の群れも、まだ登場していない。真昼の大通りとはちがう、おだやかで静かな通行人たち。
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わりとよく知られたボサノバで、「中国人と自転車」という曲がある。作者のジョイスは、たぶん中国の都市の大通りにあふれる自転車をフィルムで見たのだろう。
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マイクロバスの外国人は「友好訪問」の客に決まっているので、拍手や挨拶をしてくれる人もいた。親愛、好奇、猜疑…さまざまな眼差し。
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南部の大都市は、必ず水が景観の大きな要素になっていた。大きな池や川のほとりには、必ず憩いの場が設けられている。
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我々の生まれ育った土地には、長江のような川はない。この水の流れは、我々の知っている「川」とは似て非なるものだ。

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