給炭設備 その6

給炭設備 高脚ジブクレーン


 高脚ジブクレーンは、脚部は固定式のものと移動可能なものがあり、回転するアームで作業を行う(左図)。大きな操作室を持つのが外見上の特徴で、図や上画像のタイプ以外に、下段の画像のようにアームが操作室の屋根ではなく横に付いているものもある。
  高い脚部の間には、石炭を積んだ無蓋貨車の入る線がある。使用されていた機関区としては、池田、苗穂、新津、会津若松、郡山、田端、大宮、松本、高山、新見などが判明している。
 佐倉機関区では、レール上を数m移動できるようにしたジブクレーンで直接機関車に積み込みを行っていた(下段右)。また、名寄、北見、釜石、木曽福島、長門、西唐津など、クレーン車を使って給炭槽や石炭台に積み込みを行っていたところもある。   上右=会津若松機関区、下左=新津機関区、下右=佐倉機関区

Prev      Next