橋 その4

森林鉄道の橋 木製トラス橋

遠山森林鉄道では、建設当初は大きな橋がほとんど木造トラスだったらしい。
 左上=北又沢線新崩(しんなぎ)の橋は、廃止後20年以上を経た1990年代まで落ちずに残っていた。左中は、北又渡で北又沢を渡る橋の昭和30年代の写真だと考えられるが、アラントラスの外側にクイーンポストトラスがある特殊な構造で、建設当初からこの形だったのか、それとも後に補強したものかは不明。
 上村川橋梁の建設時、加々良(末期には嵩上げされてプレートガーダーになった)、コスマ沢(復旧後)の木製トラスの写真は、「遠山 森林鉄道と山で働いた人々の記録」を参照。
 梨元を出て上村川にかかる橋は、何度か架け替えられているが、下の写真ではトラス橋の上に登って作業をしている人の姿がみえる。背後に信和林業の貯木場が見えているので、撮影時期は昭和30年代以降。台風か集中豪雨の後で、橋の復旧か補強をしている様子ではないかと思われる。

 木製トラス橋の規模の大きなものとしては、秋田営林局に、米代川に架かる4連の鷹巣橋(「全国森林鉄道」36p)や、同じく4連であるが鋼製に架け替えられた二ツ井の銀杏橋のような例がある。

左上=遠山森林鉄道の新崩橋。上流側から。中央部はダブルワーレンのようにも見えるが、細い垂直の鋼材が入っているようなので、正確にはアラントラスと言うべきだろう。撮影・高橋滋。
左中=北又沢第一橋梁。北又渡の停車場を出た北又沢線はカーブして遠山川本流を渡り、その直後に支流の北又沢を渡る。この写真は、川面からの高さや周辺の地形から、その2番目の橋と考えられる。のちにプレートガーダーに架け替えられた。
右下=上村川橋梁。左端(梨元ヤード側)が見えていないが、長さの異なる7連のガーダー+トラスで全長は68.5mもある。トラス部の下には普段は水は流れておらず河原になっている。左中・右下は「飯田・下伊那国有林のあゆみ」より。

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