橋 その2

森林鉄道の橋 木橋

森林鉄道の橋にも、コンクリート橋から細い丸太を組んだものまで、いろいろなタイプがある。

 他の鉄道とくらべて特徴的なのは木橋であるが、角材を使用した北米や阿里山のようなティンバートレッスルは、日本ではあまり多くなかったようだ。木曽の王滝川流域では、下部があまり広がっていないものが多い。右上は作業線の5段のティンバートレッスルで、枯れ沢を越える所に架かっている。
 右中は本線から分かれて作業線に入るところ、うぐい川本流を渡る橋だが、両岸は川面からかなりの高さがあり、「方杖橋」とよばれる両側から支えを出しているタイプが大小二つ繋がっている。橋台もコンクリートや石積みでなく、木で組んである。こうした木組みの橋台は、災害復旧時の仮設の軌道や、短期間使用する作業軌道でのみ使われていた。
 ある程度長期にわたって使用する場合は、橋桁や橋脚は木製でも、橋台はコンクリート製が多い。右下は、鈴が沢線の実例で、右に低い橋台と木の高い橋脚があり、その左の方杖橋は高い橋台に載っている。
 このほか、濁川線や土浦作業線には、三角形の木造トラス橋もあった。これは、川幅の細い支線でしか見られなかったようである。どちらも写真は「木曽谷の森林鉄道」(西裕之著)に掲載されている。
右上=ウグイ川東川作業線 この真上を集材ケーブルが通っているため、事故防止用に丸太が吊るしてある。右中=画面右端にみえているのが本線と集材用側線で、この奥右に曲がった数百m先が助六の停車場。 下=鈴が沢線(廃線跡)大鹿付近

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