橋 その1

鉄道橋


 橋の魅力の第一はそのフォルムにあると思うが、純粋に形態美だけを誇れるほどの鉄道橋は、あまり多く無いと思う。高森線の第一白川鉄橋、大井川鉄道井川線の関の沢鉄橋、廃線になったところでは碓氷第三橋梁、士幌線タウシュベツ橋梁、佐賀線筑後川の昇開橋、高千穂鉄橋あたりが、誰もが思い浮かべるところであろうが、それらにしても、周囲の景観と一体となって見る者の心をとらえているのではないだろうか。

 やはり、橋というものは、ほとんどの場合、周囲の地形や風情と切り離しては考えられず、それだけに季節の変化や光線の加減によって違った表情を見せる。その点が他のストラクチャーと違う、ということが言えそうである。
 ここでは通常の形態分類に即した形ではなく、鉄道の種類や景観を基準として分類をしていく。用語については、研究書やwikipediaなどを参照のこと。
右上=箱根登山鉄道早川橋梁(ダブルワーレントラス) 右中=遠山森林鉄道・遠山川第四(PSコンクリート橋=廃線後) 下=磐越西線日出谷~鹿瀬間(左からプラットトラス・ダブルワーレントラス・プラットトラス・プレートガーダー)

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