雪国抄

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で、私の常として、カメラバッグを担いでふらりと旅立ち、ちょこっと写真を撮ることになるわけだ。 ああ、蒸機にかぎらず、雪のなかの鉄道は美しいなあ、と感じながら。


 そして残念なことに、上越新幹線が開通し、そこここに高層リゾート・マンションやホテルが林立した21世紀のいまとなっては、そこには東京と同質の空間があるだけで、「國境の長いトンネル」を抜けてたどり着いた頃の心象風景は、さすがに望むべくもないのである。