山国の北 8

阿仁合から先は、谷はいよいよ深くなる。撮影効率が悪くなるので終点までは行かなかったが、比立内のほかにも、露熊(つゆくま)、根子(ねっこ)、打当(うっとう)、幸屋渡(こうやわたり)といったマタギ集落が周辺に点在しているという。いつか再訪してみたい。

 深い谷は魅力的だったので、阿仁合の次の荒瀬との間の沢を渡る鉄橋まで歩いて、上りの貨物1292レを撮影した。光線状態がわるく、反逆光で寝ぼけた写真しか撮れなかったのは、残念。背後の道路を木材を山積みしたトラックが何台も下っていくのも、印象的だった。


        阿仁合~荒瀬間の鉄橋を渡る貨物列車(右上)
        材木を満載したトラックが山道を走る(右下)





その肝腎の撮影だが、客レについていえば、朝の222レはすべて合川―大野台間で撮っている。合川駅前に平川旅館という好都合な宿を見つけたので、ここに泊って朝早く起きて撮影場所に向かうわけだ。下り237レは夜間なので、鷹ノ巣駅あるいは合川駅で夜影。合川発車が21時18分だから、積雪のなか、しんしんと冷える。発車すると旅館に飛びかえり、寝床に潜り込んだことは、いうまでもない。

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  阿仁合駅で(左)