山国の北 4

鷹ノ巣から西に分岐した線路は、米代川を渡ると鷹巣盆地を南下し、小ケ田から大野台地を登り、大野台に着く。ちなみに小ケ田の東には近年、大館能代空港(あきた北空港)が開設されたが、伊丹へ一往復、羽田に二往復という、典型的な赤字ローカル空港となっている。その周囲にゴルフ場が二つもできたのは、驚きだ。
 それはともかく、大野台のあたりは台地に新しく農地が切り拓かれた所で、畑が多く、また酪農家も多い。そして森を切り拓いた台地を過ぎると、線路は合川へと下っていく。
 唯一の撮影可能な客レである朝の鷹ノ巣行き222レは合川発車6時25分、朝日のなか、C11らしからぬ猛烈な煙をあげて大野台地の登り勾配に挑む姿をカメラにおさめることができる。そして実際、わずか3輌の客車を牽くのに、小さなタンク機関車がこんなに迫力のある姿を見せてくれるのかと、私はいたく感動したものである。

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