山国の北 2

しかし、1973年ともなると、さすがに蒸機が活躍する路線は少なくなっていた。もともと私は生まれついての臍曲りだから、あまり他人が行かないようなところに食指が動く。そこで、阿仁合線に出かけてみることにしたのである。 そもそも蒸機の場合は比較的大きなカマが好きで、明治の機関車ならスケネクの6400やロジャースの7950、ボールドウィンの9200や9300。制式機ではC55、C57、C59、D50といったところがお気に入り。 正直なところC11にはあまり魅力を感じていなかったわけで、おまけに阿仁合線には客レが一往復しかなく、しかも下りは夜だから撮影に適せず、貨物だって三往復と本数は少ない。そういう意味では、出かける前は正直、あまり期待はしていなかった。

阿仁合~荒瀬間を行く貨物列車 次へ