阿仁合線のけむり
奥羽本線鷹ノ巣駅から分岐する阿仁合線は、あまり鉄道フアンに知られることのなかった路線である。
それもそのはず、まず、鷹ノ巣の手前の東能代からは五能線が、先の大館からは花輪線が分岐している。いずれも古豪8620が風光明美な地を走ることで人気があった。奥羽本線じたい、陣場あるいは碇ケ関あたりがC61牽引の客レやD51重連+後補機の貨物の好撮影地。また、大館からは小坂鉄道も出ていて、古いフアンがいい写真を残している。秋田県内ということでいえば、日本海沿いの羽越本線のC57やD51も人気者だったし、そもそも東北には東北本線の奥中山、陸羽西線、米坂線、磐越西線、会津線など、人気の撮影地が少なくない。
だから、C11が数本の列車を牽いてぽこぽこ走る阿仁合線は、ロケーションが不便なこともあって、注目されることもなかったのだ。