給炭設備 その3

石炭台まわりの機械

 石炭台へ上げる作業は多大な労力を要するので、これを軽減・効率化するため、私鉄・専用線でも機械化されていた例がある。
 東武鉄道の新高徳(中左)では、橋型クレーンが設置されており貨車からバケットで石炭台に運び上げていた。下左は館林での作業風景。右の貨車から降ろしたあと、作業をしている3人の所から2つのベルトコンベヤで石炭台の下へ運び、そこからバケットコンベヤで持ち上げている。テンダーへの積み込みは機械と人力を併用していた。バケットコンベヤの画像がその右。車輪が付いている可動式である。
 杉戸機関区には背の高い給炭設備らしきものがあった。後述するスキップホイストと同様に石炭台から大きな容器に入れた石炭を持ち上げ、左右どちらにも落とせるようになっているようである。


左=東武矢板線新高徳 下左=東武鉄道館林 ここで使われている移動式バケットコンベヤを写したのが下画像。右は杉戸機関区の給炭設備と思われるもの

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