昨日出会った 名も知らぬ青年2人と 海辺の線路をひと駅分歩いてみた 砂浜に足をとられ 堤防のうえでバランスをとり 途中で奇妙な岩を眺めて時間をつぶしたりしながら 陽が少し傾きかけた頃に たどり着いた誰もいない駅舎は くたびれて あちこちが壊れかけていたが 美しかった 列車を撮らずに旅をした 初めての夏
次へ