架線柱 その2

架線柱 catenay pole 地方鉄道・専用線

 弧を描いたビームが特徴的な架線柱があったのは、銚子電鉄である。上田交通真田・傍陽線の鉄製の支柱(上段左から2番目)も、細くてか弱い感じがなんともいえない。
 70年代には、まだあちこちに木の柱が多く残っていた。ビーム無しで両側から吊っているもの(上段の右2つ)や、ビームはあるが柱が傾いているもの(下段の右2つ)などは、鉄の柱の時代になると、ありえないものだろう。特に、急カーブの多い能勢電や箱根登山鉄道では、線路もカントが付けられているため、どの柱が垂直に立っていて、どれが傾いているんだか、さっぱりわからない状態だった。


上段左から=銚子電鉄、上田交通伊勢山、銚子電鉄外川、日本セメント上磯。下段左から=日本セメント上磯峩朗線(架線柱を木製から鉄やコンクリート製に交換する作業中と思われる)、北陸鉄道小松線、能勢電気鉄道、箱根登山鉄道。(すべて1970年代初め)

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