(右) 観音下(かながそ)を出発、尾小屋に向かう列車。
下から見上げれば屋根の人物は写らないですむ。
(左)観音下から奥は谷間を進むが、撮影中の人物が写らないように
するには列車全体を入れず樹木で隠すなど工夫をしなければならない。
撮影は何度も繰り返して行われるので、シャッターを切るチャンスが多いのはありがたいのだが、だんだん面倒になってきた。
もちろん定期列車は運行しているから、その間は蒸機列車は尾小屋駅にいったん戻るか、交換設備のある駅の側線で待機する。
もともとの狙いは定期のディーゼルカーなのだから、こちらもきちんと撮影場所とアングルを決めて、いい写真を撮りたい。
「しょうがない。屋根の上の人物が写りこんだら、あとでスポッティングでなんとか消せばいいや」
いまでいうなら、デジタル処理でなんとかしよう、ということだ。