13往復の列車があった。半数は下津井でフェリーに接続する。茶屋町にて。
2度目に訪れたのは、同じ年の4月1日。前日の井笠鉄道最終列車を見送ったあと、頸城、尾小屋へ向かう前に立ち寄った。
左)林~福田間の線路脇より、福田から福南山に向かって登って行く列車を遠望する。
右)林~福田間を行く列車。この後、列車はぐるっと廻って左の画像の位置に来る。
地図を見て今回は福田駅周辺をターゲットに絞り、予想した通り、林駅から児島へと向かう線路が福田駅を円頂に大きく弧を描き、福南山駅(*)を目指して山腹を登っていく大オメガループ的な光景にはそれなりに感動したのだが、心はこれから訪れる非電化軽便のもとへ飛んでいて、直江津に向けて乗る大阪発22時13分の急行「きたぐに」にうまく座席を確保できるだろうか、なんてことばかり考えていたので、下津井での撮影に集中できたとは言い難い。
*福南山駅は開業時にはなく、戦後になって福田~稗田間に設けられた駅であるため、路線図にも名前が載っていないことがある。右は茶屋町からの運賃表。この当時、下津井港からフェリーで丸亀に渡れば350円、宇野から国鉄の連絡船で高松に渡ると200円だった。