下津井電鉄を訪れたのは、2回だけである。
1回目は、近鉄内部・八王子線、井笠鉄道訪問のあとの1971年2月15・16日。15日は井笠の撮影を早めに切り上げ、倉敷からバスで鷲羽山に移動。
夕方、ちょっと撮影の下見をした後、鷲羽山観光ホテルに投宿。ホテルから眺める、夕陽に輝く瀬戸内海の美しさが印象的だった。
上)鷲羽山近くから塩飽諸島と四国の山並みを望む。現在は、島々をまたいで瀬戸大橋がつくられ、このような光景は見られない。
当時は、終点下津井港から四国の丸亀港までフェリー航路があった。
鷲羽山観光ホテルの裏山から見た瀬戸内海。鷲羽山はこの画面の左端よりさらに左、瀬戸内海に突き出た半島の
先端にあり、その名は鷲が羽を広げたような形をしていることに由来する。
下津井電鉄の線路は、琴海駅と鷲羽山駅の間で山間をぬって岬の付け根を横断する。等高線に沿って敷かれているため急カーブの連続だった。