近鉄内部・八王子線 その2

近鉄内部・八王子線 1971年2月

最初に訪れたのは1971年2月14日。たぶん高校入試の関係で休校になったチャンスを利用したと記憶している。
 東京発23時30分の143Mで、名古屋着が6時23分。近鉄ホームで60円のキシメンを掻きこむや、6時40分発の近鉄特急に飛び乗り、7時11分に近鉄四日市到着。

右)近鉄四日市。モニ228を先頭に3両編成の列車が到着
  左側の名古屋線の電車に比べると、車体は小さいが
  パンタグラフは立派で架線の高さは変わらない

下)沿線からはうっすらと冠雪した鈴鹿の山並みが見えた

 接続する軽便電車で、まず内部・八王子線の分岐点である日永駅を目指した。
 ひとつ手前の赤堀との間には鹿化川鉄橋が、内部線の南日永との間には天白川鉄橋が架かっていて、撮影のひとつのポイントになる。内部線と八王子線の分岐もちょっと模型的で面白い。

日永駅にあった看板。内部方面と八王子方面に分岐する様子や、鹿毛川、天白川の位置も描かれている


日永を出て赤堀に向かう電車(左)が鉄橋にさしかかるころ、彼方を八王子線の列車(右)が走り去っていくのが見えた。 左の地図中矢印のあたりから撮影

 しかし、あまり枚数は撮っていないのだ。このあと井笠、下津井とまわる予定だったのでフィルムを節約したのと、下津井の項でも書いたが、架線柱の処理に戸惑ったからだと思う。考えてみるとそれ以前は蒸機の撮影ばかりで、「電車」をマジメに撮るのは、これが初めてだったのである。

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