浜中町営軌道 2-3

3月26日 浜中2日目(その3)

左)踏切にライトバンをとめて荷おろし中に、列車がやってきた 中茶内から秩父内方に1つ戻った所だと思う。停車場名は不明

上)短いホームから貨車に牛乳缶を積み込む
下)貨車を従えた若松線の自走客車。客は1人

次は、本命の西円朱別からの集乳列車だ。無蓋貨車を3両牽いたDLが低い丘の向こうからやってくる。ホームにある牛乳缶を、貨車に同乗している人が1人で積み込んでいく。どの缶をどの貨車に積むのかが決っているようで、ある程度積み込んだところで運転手に合図すると、少し移動して別の貨車をホームに横付けする。作業にしばらく時間がかかるので、シャッターチャンスがあるのが嬉しい。積み込んだ列車は、大きなカーブを曲がって林の彼方に消えていった。
 その次は、若松線の自走客車が戻ってくる番だ。時刻表より30分も早く、さっき推して行った貨車を後ろに付けて通り過ぎる。どうやら、若松線は常に貨車を上茶内側に連結して走るらしい。

 1時間半ほど待って、3番の自走客車を撮る。最初は、3番の戻りで秩父内へ移動して、午後はそのあたりで撮影しようかと考えていたのだが、ものすごく寒いので降りずに茶内に戻ることにした。駅の待合室以外には、寒さをしのぐ場所がない。温かい飲み物や食べ物を手に入れることもできない。このときは、スキー用のウェアを着ていたのだが、耐えられないほど寒いのだ。あまけに、人家も人影もない根釧台地の風景の中にたった一人で居ると、いっそう寒々とした気分になる。ここまで、多少は満足できる撮影ができたので、とにかく食事をとることに決めた。戻る列車に乗る前か乗った後で、4番の空缶回送列車とも遭遇しているはずなのだが、その写真がない。たぶん凍えきって撮る気力も失せ、機材をバッグにしまっていたのだろう。

西円線の周囲にはカラマツや広葉樹の林が多く、雪を被った丘陵が連なる写真を撮ろうとして、場所を探すのに苦労した記憶がある。 中茶内~秩父内のどこか。3番の西円朱別行き

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