ミルクタンクを牽いた西円線2番の支所前行き貨物。おそろしく状態の悪い線路を、かなりの速度で走っていく
西円朱別から戻る列車の乗客は老人と子ども、2人だけだった
帰りの列車の中から見ると、行きにちらっと見かけた支所前から下っていく側線の先に牛乳工場があるのがわかる。萩の里あたりの林に囲まれた雰囲気が良さそうに思うが、降りてしまうと撮影できる列車が西円線の3往復だけになってしまう。若松線の列車も撮りたいので、中茶内まで戻ることにする。
列車が去った停車場の待合室で時間をつぶす。牛乳缶を貨車に積むところを撮る。1時間ほどたって、2便のミルクタンク回送を撮るために線路を歩き始めると、カラマツ林の向こうからエンジン音がもう聞こえてくるではないか。線路脇でカメラを出し、なんとか間に合ったが、思うような絵にはならなかった。
さらに歩いて、小さなホームがある場所を見つけた。
近くの牧場から牛乳缶を抱えてくる老人がいる。どうやら、ここで列車に積み込むようなので、さっきの機関車が戻ってくるのを待つことにした。
一日一本しかない若松線の自走客車が、貨車を前に付けて推してきたので驚く。空の牛乳缶を乗せているだけなので、こんな線路状態の悪いところで貨車を推していって脱線しないのだろうか。
上)牧場から巨大なフロントローダーの付いたトラクターがトレーラーを牽いてきて貨車に牛乳缶を積む。農業機械に比べて軌道の施設は旧式。中茶内の構内
下)若松線の列車、こちらに進んでいる。車内には乗客が居なかった