給砂装置 その1


給砂装置 sanding tower

 乾燥させた砂を、機関車の砂箱に送り込むための装置で、国鉄の機関区にあるものは上図のタイプ(2線用)が標準だったようである。給炭槽や給炭台のそばに設置され、砂の乾燥室から長いパイプが延びている。右上(沼津)は脚部が2本の2線用だが、片側しか使用されていない。
 両側に線路のない場所に設置するときなども、2線用の片側を封じて一方のみを使っていた場合(右下の佐倉など)がある。また、2線型をちょうどを半分にした形の1線用(左下の糸魚川のような例)も、あちこちで使われていた。
 上左=尾久機関区(1960年ごろの撮影) 図は2線独立型給砂装置(「鉄道辞典」より) 上右=沼津機関区
下左=糸魚川機関区 下右=佐倉機関区(給炭台の右に砂が見える その右の小屋が乾燥室) いずれも1968年
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